もしかして『フレイル」かも!?フレイルのチェック方法と患者さんとの関わり方について

もしかして『フレイル」かも!?フレイルのチェック方法と患者さんとの関わり方について 歯科の知識

こんにちは歯科衛生士のみんみんです。

現在の日本は少子高齢化が進んだ国のため、皆さんのリコールで来ていただく患者さんの多くは高齢の方だったりしませんか?

リコールの際に、前回とお変わりがないかご様子をうかがった時

最近痩せてきてしまって・・・

外に出るのも疲れてしまうよ

などと患者さんとお話することはありませんか?

もしかしたらその患者さん『フレイル』かもしれません。

フレイルについて知りたい!

患者さんがフレイルかもしれないと思ったらどうしたらいいかな?

今回は

・フレイルとは?

・フレイルのチェック方法

・フレイルの患者さんへの対応方法

についてお話していきたいと思います。

最後までお読みいただけると幸いです。

フレイルとは?

医療用語である『frailty』からきています。

フレイルとは、健康と要支援の間のような状態についていいます。

年齢とともに・・・

・身体だけでなく、精神的・心理的な脆弱状態

・社会的な脆弱状態

により『要支援・要介護』状態になることをいいます。

フレイルは病気ではないため、適切な介入を行うことで生活機能が向上し、

元の健康な状態に戻ることができます。

健康寿命にも繋がるためフレイルはしっかりと予防することが重要です。

フレイルのチェック

・6ヶ月で体重が2〜3kg減った

・以前より疲れやすくなった

・外出が減った・人と話すことが減った

・ペットボトルの蓋が開けにくくなった

・横断歩道のを青信号の間に渡り切るのが難しくなった

1つでも当てはまるとフレイルの可能性があるためしっかりとした予防が必要です。

歯科医院でこのような一覧表をを作ることで患者さんと簡単に確認できるためオススメです!

患者さん自身も『フレイル』と自覚していない場合も多いです。

フレイルの対策!3つのポイント!

フレイルは病気ではありません。

しっかりと対策をすることで予防ができます。

身体活動

以前より疲れやすくなったのよ

年齢のせいか・・・
横断歩道のを青信号の間に渡り切るのが難しくなったよ

この2点に当てはまる場合動くことを意識してもらいましょう。

動いてください。
と伝えても具体的にはどう指導すればいいのかな?

具体的な指導方法としては・・・

・階段の使用を促す

・毎日散歩を行う

などです。

階段の利用を促すことや毎日の散歩は習慣づけることが大切です。

まずは、無理なく続けてもらうことが重要です。

1日10分家の周りから始めてみるのはどうですか?

それなら続けやすいな

次回のリコール時に習慣的に出来ているか確認しましょう。

声かけをすることで患者さんのモチベーションに繋がります。

人が新しいことを始めて1ヶ月〜3ヶ月続けることは難しいことです。

声かけをすることで患者さんの意欲も上がるため、1度だけの指導で終わらせるのではなく

リコールのタイミングで確認するようにしましょう。

1日10分続けられたら次は15分と少しずつ時間や距離を伸ばしていくように指導するようにしましょう!

栄養

最近半年で体重が2〜3kg減ったのよ

体重の減少の場合は食生活指導を行いましょう。

・コンビニのお弁当やお惣菜など栄養の偏りはないか?

など確認しバランスのよい食事を摂取してもらうようにしましょう。

また栄養バランスだけでなく歯科衛生士として関われる部分はまだあります。

最近食べ物が食べづらくて・・・

食事が進みにくいのは、

・残存歯の影響

・義歯不適などがあります

このように歯科が直接関われることもあるため確認しましょう。

歯の治療や義歯調整をすることで、食事ができるようになり体重が戻ることがあります。

その場合はフレイルではないので適切な介入を行いましょう!

社会参加

最近外に出るのがめんどくさくて外出が減ったのよ

人と話す機会が減ったな

フレイルの起きやすい原因として、

・定年退職後あまり外出する機会がなかったり

・外出する機会もないから人と話す機会もない

こんな状態が続くと人はだんだん精神的にも心理的にも脆弱していきます。

そんな患者さんの会話があった場合は

・ボランティアへの参加

・趣味を聞き同じ趣味の持つ人々との会に参加する

などをオススメしましょう。

人と会う楽しさや社会との繋がりを持つことで、

自然と活気が湧いて出てきて活動意欲が出できます。

クリニックに来ること自体も社会参加のいい機会になっているかもしれないですね。

まとめ

今回はフレイルについてお話させていただきました。

現在の社会は人と人の繋がりが薄いとも言われています。

リコールの度にしっかりと患者さんと会話することで、私たちが気づくこともできます。

早期介入で患者さんの健康で豊かな人生を支えることになるかもしれません。

歯科医院でも積極的にフレイルの確認を行っていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

歯科衛生士みんみん

スマイルナビの記事を書いている、現役歯科衛生士みんみんです!
このブログでは歯科衛生士、歯科助手のみなさんのお役に立てる情報を提供します!
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