【これで完璧】印象採得時のコツとポイントを紹介!【一緒に流れもおさらい】

これで完璧!印象採得時のコツとポイントを紹介!一緒に流れもおさらい 歯科の知識

印象採得のコツが知りたいよ

コツが掴めたら簡単なんだけどね

今回は

・印象採得の流れ

・どうしたら1回で上手にできるのか

・印象採得の時の注意点

などを悩んでいる方に読んでもらいたい記事です。

最後まで読んでもらえると嬉しいです

印象採得の流れ

まずは印象採得の流れをおさらいしていきましょう。

トレーの試適

まず初めにすることはトレーの試適です。

一般的にミラーの柄の部分で歯列の長さを計りトレーの試適をします。

この時ミラーの柄の部分をトレーにつけないようにしましょう

もしトレーが合わなかった場合に再滅菌になってしまいます。

ミラーの柄で試適してトレーを選んだら続いて口腔内で試適します。

口腔内で試適する際のポイント

・しっかり7番までトレーに収まっているか

・骨隆起はないか

です。

折角印象採得したのに歯列が入っていないと再印象になってしまいます。

もしトレーの長さが足りない場合は、ユーティリティーワックスを足りない部分に足して長さを伸ばしましょう。

骨隆起がある場合トレーがうまく入らない場合があります。

手でトレーの辺縁を押して、外側に開くように幅を広げましょう。

印象材を練る・盛る

印象材を練りましょう。

この時のポイントは、粉も液もしっかり計量することです

慣れてくると水などを計量せず微調整をしながら水道水を入れる先輩もいますが、

印象採得に慣れていない時はしっかり計量しましょう。

水道水が温かいと硬化時間がとても早くなってしまうので、入れる前に温度を確認しましょう。

指示通りに計量することで、硬化時間が毎回均一になり焦ることもなくなります。

水と粉を入れ、最初は粉がはねないように丁寧に練り、その後は素早く練ります。

印象材が混ざったら、アルジネートをスパチュラでラバーカップの面に押し当てるようにしっかり気泡抜きをします。

この時気泡抜きが不十分だと、印象面に気泡が入ってしまい印象採得がうまくいかなくなります。

印象材をトレーに盛ります。

上顎の場合は、ラバーカップからアルジネートを一回でトレーに盛るようにします

口蓋の部分にはあまり印象材を盛らないようにします

口蓋の部分に印象材を盛り過ぎると、咽頭に印象材が流れてしまい苦しくなってしまいます。

義歯作成時は口蓋の印象も必要なのでしっかり盛りましょう

下顎を印象するときは、印象材を2分割にし、2回に分けて盛ります

均一に印象材を盛りましょう。

印象採得

いよいよ印象採得です。

印象材をトレーに盛り終わったら早めに口腔内に入れるようにします。

この際トレーで口角を引っ張っても口は開きません。

斜め上や斜め下に頬粘膜を引っ張り口を広げましょう。

トレーを横に傾けて入りやすい角度にすると口腔内に入りやすくなります。

口に印象材が入ったら、まずは7番をしっかり押します

続いて6番を押し、臼歯部から前歯部の順番に印象材を圧接します。

奥から手前に圧接することで印象材が咽頭に流れにくくなります。

口腔前庭もしっかり入るようにしましょう

印象材を外す

印象材を外す際は無理矢理力を入れて外さないようにします。

残存歯が少ないと歯が抜けてしまったり、補綴物が取れてしまう場合があります。

トレーをテコの原理でゆっくり動かし、外しましょう。

またトレーが全然動かない場合は、印象材と歯の間にエアーで空気を入れてあげると外れやすくなります。

印象採得時の注意点・ポイント

印象採得時の姿勢

印象採得は大量の印象材が口の中に入り苦しくなりやすくなります。

人は苦しくなるとパニックになりやすいため、あらかじめ鼻で呼吸するようにお話しておきましょう

またユニットは起こし、座位にします

この時顔を下向きにすると気持ち悪くなりにくくなります。

特に嘔吐反射の強い方の上顎の印象採得は配慮が必要です。

キシロカインスプレーを口蓋に噴霧してから印象すると感覚麻痺して嘔吐反射が出にくいです!

印象を咬合面に刷り込む

トレーを口腔内に入れる前に余った印象材を咬合面に刷り込むようにします

この作業をすることで、咬合面の印象が綺麗に取れます

また印象材が硬くなると裂窩にうまく入らず綺麗な印象が取れないので是非試してみてください!

舌は1度あげてもらう

下顎の印象採得の際はトレーを口腔内に入れて圧接後1度舌をトレーの上にあげてもらいましょう

舌圧が強いと綺麗な印象が取れないため、力を抜くために1度舌を上にあげてもらうのが効果的です。

トレーは中心を意識する

トレーが曲がっていると精密な印象が取れません。

正中を意識してトレーを入れましょう。

まとめ

いかがでしたか?

印象採得にはコツがいるため、自分の苦手な箇所を見つけ、練習することにより上達します。

初めは先輩やスタッフの口を借りて練習させてもらうのもいいかもしれません

焦らずゆっくり頑張りましょう。

歯科衛生士みんみん

スマイルナビの記事を書いている、現役歯科衛生士みんみんです!
このブログでは歯科衛生士、歯科助手のみなさんのお役に立てる情報を提供します!
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